診療内容
不眠症をはじめとした睡眠障害(逆に眠りすぎるのも睡眠障害です)、うつ病、神経症(適応障害、パニック障害、社会(交)不安障害等)、月経前不快気分障害(PMDD)、認知症、てんかん等に対して適切な診断と治療をおこないます。ご希望の方には漢方薬も処方いたします。臨床心理士による心理カウンセリング(認知行動療法等)もおこなっております。職場のストレスチェック・メンタルヘルス相談・精神科産業医のご相談も承ります。また、国立精神・神経医療研究センター病院、杏林大学、日本医科大学、武蔵野赤十字病院から連携医療機関として登録されており、東京医科歯科大学とも関連があります。
不眠症
不眠症治療は豊富な経験を有しています。不眠症治療というのは睡眠薬を多量に飲むと誤解されて方もいるとおもいますが、睡眠薬を多量に飲むと逆に眠れなくなることがあります。そのため、多剤・多量用法はおこなっておりません。睡眠薬を用いないか、少量にするために生活指導の指導(睡眠衛生)やご希望により、漢方薬や、自費になりますが心理カウンセリング(認知行動療法)も治療に取り入れています。睡眠障害には背景に[うつ病]や[不安障害]や[パニック障害]などがある場合が多く、同時にそれらの治療もおこないます。
その他の睡眠障害
- 眠っている時に呼吸が止まり、よく眠れず、日中眠気が強い[睡眠時無呼吸症候群] (自宅でできる検査を行います。さらに詳しい検査が必要ならば杏林大学医学部精神神経科と連携をとって検査・診断・治療をおこなっています)
- 昼夜逆転している[概日(睡眠覚醒)リズム障害]
- レム睡眠中にみられる夢に従って、あるいは影響されて異常行動[レム睡眠行動障害]
- 寝ようとすると脚がむずむずして寝付かれない[むずむず脚症候群]
- 睡眠中に頻繁な体のピクツキで目が覚める[周期性四肢運動障害]
等にも対応しております。
うつ病
- 環境の変化や辛い出来事、ストレスなどがきっかけで引き起こされる[反応性うつ病]
- 直接的な原因がなく体質や遺伝などで起こると考えられる [内因性うつ病]
- 最近話題になっている職場から逃避してしまう[現代型うつ病]
- 過食・過眠を伴う[非定型うつ病]
- 秋から冬に発症する [季節性うつ病(冬季型)]
等にも対応しております。
神経症(不安障害)
- 急に激しい動悸や不安・恐怖を感じる[パニック障害]
- 生命の危機にさらされた後でおこる強度の不安・恐怖[PTSD]
- PTSDよりも軽いストレスによる [急性ストレス障害]
- 職場や学校生活に適応できない[適応障害]
- 対人関係で悩む[社会(交)不安障害(恐怖)]
- あるものが気になり何回も確認したりする[強迫性障害]
- 漠然とした不安を感じる[全般性不安障害]
- 検査では問題がないのにめまいや痛みなどがある[身体表現性障害]
- トラウマや強いストレスなどで生じる健忘や、遁走、反応の消失、感覚の消失[解離性障害]
等にも対応しております。
月経前不快気分障害(PMDD)
月経がはじまる数日前に出現し、月経がおわるころに精神的に不安定になったり、 身体的にさまざまな症状が出現する場合は月経前不快気分障害(PMDD)が考えられます。
認知症、特に、アルツハイマー型認知症
もの覚えが悪い、場所が分からない、時間がわからない等の認知症の中核となる症状や介護される方が苦労される患者さんの興奮・妄想・異常行動などの周辺症状に対応しております。CT.MRI検査が必要な場合は提携している医療機関でおこないます。
※高齢者のうつ病では一見すると認知症と間違える患者さんも多くおられます。
この場合はうつ病をきちんと治療することによって認知機能が改善します。
てんかん
意識が徐々になくなる、あるいは突然なくなる、そしてそれに続いてけいれん発作がおこる。心臓の検査を含む内科的検査をしても問題ない場合はてんかんが疑われます。また、てんかんに伴う妄想・うつ病などの精神症状もあります。これらに対しても適切な診断・治療をおこないます。CT・MRI ・脳波検査は提携している医療機関でおこないます。対象患者は成人です。
漢方治療
漢方薬は体の中の「気(エネルギー)」、「血(血流)」、「水(水分)」のバランスを正常化し、その結果として、抑うつ状態や不安や不眠を改善させます。つまり、向精神薬は攻める薬で、漢方薬は守る薬といえます。
その他、精神的にお困りの方はご遠慮なくご相談ください。
企業のメンタルヘルス相談・産業医
院長は日本医師会認定産業医と労働衛生コンサルタントの資格を有しております。企業でのメンタルヘルス関連のお悩みの労務・人事関係の方からのご相談・ストレスチェックおよび精神科産業医の希望のご相談もおこなっています。